不妊症の漢方相談の進め方
2016.02.18
不妊症の漢方相談や情報提供についてご紹介しています。
女性に原因がある場合
不妊の原因はお客様によって様々です。当薬局では漢方薬・生薬認定薬剤師、認定不妊カウンセラーの資格を持つ女性薬剤師がお客様一人一人の不妊の原因に合わせた最も効果的な対策や妊娠しやすい体作りをアドバイスさせていただきます。
まず、不妊の原因になっている体質を知るために漢方(中医学)的な体質の見極め(弁証)をさせて頂きます。専門の病院にかかっている方には医師から聞いている診断名や検査データ、これまでの治療の経緯や現在服用している薬などをお聞きします。
上記の情報に加えて、現在の体調や生活習慣、月経の状態、記録がある場合は基礎体温表等を参考にすると共に、冷え性、高年齢(35歳~46歳)、子宮内膜症、卵巣機能不全、など不妊の原因となりやすい体質や病気を指摘されている方、専門の病院で治療中の方、一人一人のご都合やご要望をお聞かせいただいた上で最もふさわしい漢方薬を提案させていただきます。
生活の中で心がけることや食養生などもアドバイスさせていただきます。ストレスや不安解消のためのメンタルケアは欠かすことができません。不妊治療は毎年進化していますので、最新の医学情報を提供させていただくことはもとより、当店がこれまでに妊娠をサポートした500例以上の経験から得た妊娠成功のためのノウハウをお伝えして、お客様が安心して治療に専念できるように十分な時間を取ってカウンセリングさせていただきます。
男性に原因がある場合
男性に原因がある場合の約90%は造精機能障害と言われています。メンタルケアを含めて漢方には男性を元気にさせる良薬が数多くあります。特に中国から輸入している漢方薬の至宝三鞭丸、参馬補腎丸、双料参茸丸などは、腎精不足の治療薬として優れた実績がありますのでお勧めしています。
体質によって瀉火補腎丸や補中益気丸が効果的な場合もあります。奥様であれば私が情報提供やご説明をいたしますが、ご主人様がいらっしゃった場合は男性スタッフが対応いたします。
漢方相談を進めていく上でのポイント
妊娠を維持し、出産するために必要な体作りを焦らずにしていくこと。いろいろな不妊治療を続けてきた方の中には、ホルモン剤の使いすぎで卵巣が弱っている人や、明らかに体力不足の方がいらっしゃいます。
妊娠を維持し出産に耐えるだけの体力が備わらなければ妊娠する確率は低下します。これは母体を守るための自然の摂理なのです。日ごろから体を暖かくすること、ダイエットであまり痩せすぎないこと、逆に太りすぎないこと、月経期や高温期に重労働や激しい運動をしないなどの養生や妊娠しやすい体作りを心がけることが大切です。
不妊症の漢方薬
- 西洋医療から見た不妊の原因
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