不妊症について漢方で妊娠しやすいからだづくり
お一人ひとりに合った適切な漢方薬を
日本では健常な夫婦生活があって1年間妊娠しない場合を不妊症としています。結婚の高年齢化に加えて不妊症の原因となりやすい病気も増加し、現在は6組に1組が不妊症の治療を受けているといわれています。
漢方で使われる生薬の中には女性の脳下垂体や卵巣からのホルモンのバランスを整えて、月経を調節してくれる物がたくさんあります。また、不妊症の原因となっている子宮内膜症や、子宮筋腫、子宮腺筋症、高プロラクチン血症等が適切な漢方薬を選ぶことで劇的に改善し、妊娠に成功した例も数多く経験しています。母体や胎児に対する安全性がきわめて高く、婦人科の治療との併用も問題なく行えることから、漢方は不妊症治療のファーストチョイスだと自信を持ってお勧めすることができます。
経験したからこそ、わかること
病院で当帰芍薬散、温経湯、桂枝茯料丸、などをもらっている方も多いと思いますが、それほど問題のない方ならともかくこれらの漢方薬だけでは力不足になるケースも多く、長期間漫然と続けても不妊症が改善できる例は少ないようです。本来の漢方の力に出会うことなく貴重な時間を失っていると思うと残念でなりません。
私自身が不妊症、不育症体質で悩んだ経験がありますから来店される方の気持ちが良く分かります。特に女性側のストレスは想像するよりはるかに大きいのです。
現在二人の娘がおりますが二人とも漢方薬のアシストがあって授かったものです。つらい不妊症の経験と自分で体験した周期調節法を使った漢方薬の薬物療法のききめを不妊症で悩んだり、西洋医学的な治療を続けている中で行き詰っている方に伝えて、より多くの人に伝統医学の恩恵を受けていただきたいと考えています。
越島漢方薬局 漢方薬・生薬認定薬剤師、認定不妊カウンセラー
越嶋 実知代
不妊症の漢方薬
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